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2008年8月23日から24日にかけて、沙流川で、アイヌ民族の伝統行事「チプサンケ」が開催されました。
チプサンケとは、アイヌ民族に伝わる、丸木舟(チプ)の進水の儀式です。チプの進水にあたっては、カムイノミ(神への祈り)を行い、水運の安全を祈ります。
川を交通路としたアイヌ民族にとって、チプは、伝統的に重要な交通手段でした。
本来、チプサンケは、丸木舟を新造したときに行なわれる儀式です。沙流川ぞいの平取町二風谷地区では、アイヌ民族の文化保存につとめた故・萱野茂氏らが、伝統文化継承のために、毎年の行事として、過去に製作したチプを用いて開催してきました。
就職などで二風谷を出た多くの人たちが、チプサンケにあわせて里帰りし、伝統の祭りを盛り上げています。チプサンケは、伝統文化を継承する行事というだけではなく、二風谷地域の人たちにとって、なくてはならない祭りであり、地域のたいせつな文化になっています
二風谷ダムの建設に際して、アイヌ民族文化に対する何の配慮もなく、チプサンケの開催場所が失われたことが、「二風谷ダム裁判」における違法判決(1997年)の、大きな理由とされました。
現在のチプサンケは、沙流川の二風谷ダム下流に場所を移して行なわれています。
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