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2004年4月に流域の一部で配付された広報パンフレット『鵡川・沙流川情報誌 ペア・ライン』創刊号。 |
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台風10号洪水の際、二風谷ダムの水位は、その治水能力の限界である「洪水時満水位」48m(標高)を超え、設計限界である「設計洪水位」まであと40cmと迫る49mまで水位が上がった。 設計洪水位に達すると、ダムの上から洪水がでたらめに溢れ出す危険な状態となる。 ダム下流の平取町では、「二風谷ダム決壊の恐れ」として避難勧告が出された。 |
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『ペアライン』では、洪水がダムを越えて溢れ出してもあたかも無問題であるかのようなPR。 しかし、北海道開発局は下流被災住民に対する説明会において、「今までにダムが溢れた例はなく、何が起きるかわからない。ダムの手すりが曲るかもしれないし、管理所の床が浸水するかもしれない」と回答している。
独立行政法人「水資源機構」のパンフレット(PDF) |
| 2003年8月洪水では、ダムの水位上昇が、ダム設計上の仮想の洪水(計画洪水)より、はるかに急激だったため、実際の洪水に対してゲート操作が後手後手にまわり、計画通りに流入量と放流量をあわせることができなかった。その結果として、「徐々に」流入量と放流量が近づくことになった。 そして計画どおりに放水しきれずに貯水を強いられた洪水量が、「計画を上回る効果」となった。 しかし、「ただし書き操作」においても水位上昇が止まらない事態は、ダム自体の安全を脅かす危険な状態であった。 |
| 「ダムが溢れても重大な問題が生じない」というなら、ダムの余裕があるうちから、「ただし書き操作」に入るのは何故か!? 「ただし書き操作」とは、ダムが洪水調節を諦める操作であり、下流の人命財産に重大な影響を与えることが確実だというのに! 「あふれても問題ない」といいながら、一方では全てのダムに、あふれさせないための「ただし書き操作」を設定し、多くのダムに、巨大な「非常用ゲート」が設置される。 この矛盾が意味するものは、いったい何であろうか? |
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ダム下流の住民グループは、二風谷ダムの運用において、現在は利水需要が実質的に存在しないことから、「ダムを常時カラにして治水容量を増やし、かつ環境負荷を低減すること」を提案している。 これに対する北海道開発局の回答である。 |
| 洪水の一部を貯水し、残りを放流して下流の被害を軽減することは、自然調節式治水ダムの基本である。 二風谷ダムの現時点の運用計画では、計画洪水4100m3/sのピーク流入に対し、250m3/sを低減し、3850m3/sを放流することとされている。 このダムは、計画洪水を6%減らす治水能力を有する。 そして満水になった以後は、流入量と同量の放流を行い、治水機能を放棄する。(ただし書き操作) 自然調節式ダムであっても、容量に余裕があるほうが、治水能力が高まることはごく当然の基本であり、それが上流に「平取ダム」を計画する根拠でもある。 「ダムを空に」という提案を、「すべて貯水せよ」と、何の脈絡もなくスリ替え、それを否定することで、住民側が何か的外れなことを言っている「かのような印象を与える」、詭弁としてもあまりにも低レベルな戯れ言。 それとも、上流に平取ダムを建設したら、「洪水をすべて貯める」ことができるとでもいうのだろうか? |
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「下流(平取)で水位を1m下げた」と、「ダムの大きな効果」をPR。洪水当日、ダム下流の平取の水位は、最高で28.3mであった。 別資料によれば、この「1m」の根拠は、「平成13年度水位流量曲線」(H-Q式)とされている。 しかしこの計算式で、ダム放流量発表値(5500m3/s)による平取の水位を計算すると、30.3mとなる。 また、水位28.3mにあたる流量は約3800m3/sであり、ダムの放流量とは大きな差違が出る。 洪水当日の膨大な土砂と流木の流入、ゲート部の異物等により、ダムから「操作通りの放流」が行われなかった可能性がある。 |