
台風10号による集中豪雨
2003年8月10日、午前3時頃の沙流川の様子です。
堤防上端から1mほど下に水面があります。
10日午前2時すぎ、鳴り響くサイレンとともに、
「二風谷ダム決壊の恐れ」として
平取町市街地に避難勧告が出されました。
宿を出て、平取町文化センターに避難したところ、
「ダムが壊れるとここも危ない」として、
高台の小学校に避難するよう誘導されました。
その後、危険を覚悟で川を見に行きましたが、
状況の危険さを悟り、川から離れました。

北海道開発局室蘭開発建設部『台風10号災害 出水第2報』より

東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センター 牛山 素行 氏 作成

北海道開発局室蘭開発建設部『台風10号災害 出水第2報』より
現在進められている治水計画で想定されている、
「40年に一度」の大雨に匹敵する200mm以上の降雨があった後、
3時間に100mmという集中豪雨になりました。
流域の保水力が飽和に近づいている状態で、さらに集中的に
降る場合、洪水が一気に出やすくなります。
330mm以上という総雨量は、
「100年〜120年に一度の大雨」に
相当するということです。

北海道開発局室蘭開発建設部『台風10号災害 出水第2報』より
沙流川流域では二風谷ダム下流域において、
約300haの農地や住宅地が浸水しました。
幸いにして沙流川本流の堤防は切れませんでしたが、
支流が溢れたり、また本流の水が支流に逆流したり等による
被害が発生しました。
中流のヌタップ地区(荷菜地区)では、
堤防整備が遅れたまま放置されており、
大規模な氾濫となりました。